『見えない苦労』
−主な内容−

平成13年度第1回中央土地改良区統合整備推進協議会を開催

土地改良区監事研修会を開催

全国農業集落排水事業推進協議会第12回通常総会を開催

藤井地区の竣工式

瑞穂野東部地区の竣工式


黒磯市赤沼地区の竣工式

農業基盤整備資金の金利改定

会員届出事項の変更届についてのお願い

平成14年2月主要行事報告

表紙写真説明



平成13年度
第1回中央土地改良区統合整備推進協議会を開催
 本会は、去る2月20日、栃木県土地改良会館において、平成13年度第1回中央土地改良区統合整備推進協議会を開催した。
 会議は、鈴木希明委員長の開会挨拶並びに野澤章浤栃木県農務部農地計画課長の挨拶の後、鈴木委員長が議長となり、「平成13年度栃木県土地改良区統合整備推進協議会活動報告について」「土地改良区統合整備体制強化事業について(総括)」「今後の統合整備推進体制について」の3議案について協議がおこなわれた。
 平成13年度活動報告では、中央土地改良区統合整備推進協議会の活動として、事務局会議の開催状況、統合整備に関する研修会の実施状況、統合整備実行計画に基づく濃密指導状況などについて報告された。
また、地方土地改良区統合整備推進協議会の活動として、各地域で立ち上がった統合等推進組織に対する具体的指導内容、土地改良事業推進協議会と連携した研修会の実施状況などが報告された。
 平成11年度より3年間にわたり実施された土地改良区統合整備体制強化事業の総括では、各年度における土地改良区統合整備推進協議会の開催状況、モデル地区である上三川地区に対する濃密指導状況のほか、3カ年の事業実施を踏まえた「栃木県版統合整備マニュアル」の作成などについて報告された。
 今後の統合整備推進体制については、平成11年度から中央組織と地方組織に分けて、それぞれの事業目的に沿った活動を行ってきたところであるが、地方協議会の設置目的である地方将来像及び統合整備計画が策定されたことなどを受けて、中央組織に一元化することが提案され承認された。
これにより、地方協議会に対して一括して行ってきた助成措置は、名称のいかんに拘わらず統合等推進組織全てを対象とし、個別組織毎に直接助成することになる。



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土地改良区監事研修会を開催
 本会は、去る2月5日栃木県土地改良会館において、会員土地改良区の監事等270名の参加を得て平成13年度土地改良区監事研修会を開催した。
 この研修会は、土地改良区の運営体質の強化を図るため、土地改良区総合強化対策事業の一環として毎年継続的に実施しているものであります。
 始めに主催者を代表して本会の沼部和弘専務理事が開会挨拶を述べた後、研修に入り最初に栃木県農務部農地計画課管理指導担当の小倉敬子主査が「土地改良区等検査の状況について」と題して講義し、農林水産大臣及び知事が行う土地改良法第132条第1項に基づく土地改良区等検査の目的、種類及び項目並びに検査結果に基づく指摘事項、助言・指導事項について説明された。
 続いて、農林水産省関東農政局農村計画部土地改良管理課の前田洋次郎土地改良区検査官が「土地改良区の監査の実務について」と題して講義され、監事の地位、職務並びに監査準則、方法・実施及び監査上の留意事項について説明された。
 受講者は、それぞれの講師の講義を熱心に聴講されており、また、質疑の時間には土地改良区の具体的な事例を上げた質問が出されるなど、様々な課題を抱えている中で、苦労されている様子が伺えた。


講演される小倉敬子主査


講演される前田洋次郎土地改良区検査官

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全国農業集落排水事業推進協議会第12回通常総会を開催
農業集落排水事業維持管理優良団体コンクール表彰式
 全国農業集落排水事業推進協議会(会長・中原正純長野県農業集落排水事業推進協議会長)は、去る2月15日、東京都千代田区の砂防会館において第12回通常総会を開催した。
 総会は、平成12年度事業報告・収支決算、平成14年度事業計画・収支予算等8議案を慎重審議し、原案どおり可決承認して閉会した。
 また、同協議会は、総会に先立ち平成13年度農業集落排水事業維持管理優良団体コンクールの審査結果発表と表彰式を開催し、最優秀賞に黒沢地区農業集落排水事業維持管理組合(岩手県一関市)を表彰し、賞状及び記念品が授与された。
 そのほかの各賞には、全国から優秀賞に6団体、奨励賞に4団体が受賞した。
 なお、本県からは、芳賀郡二宮町の鹿・物井地区農業集落排水管理組合がその日常管理業務、組合員への啓蒙、周辺環境への取組等の活動が評価され奨励賞の栄誉に輝いた。
 同地区の概要等については、後掲のとおりです。


奨励賞
鹿・物井地区農業集落排水管理組合
●組合員数/140名
●組合長/久保野 章
●供用開始年度/平成11年度
●処理人口/830人


処理場全景

1.地区及び管理組合の概要

 本地区は、栃木県の東南部に位置し、地形的には町中央部は穏やかな丘陵地になり、市街地を形成している。二宮町の市街地では、昭和63年度から公共下水道の整備が進められているが、農村地域の生活環境の改善を目的とした農業集落排水事業は、平成5年度からの取り組みとなり本地区は町として2番目の地区である。
 この地区の処理場は、資源の有効利用を図るためコンポスト化装置が導入されており、汚泥を一切外へ持ち出さない、自己完結型の処理場として整備された。供用開始後は管理組合へと組織を変更し、組合長の元、受益者の連帯感を生かし汚泥肥料を農地還元することで、自分が出したものは自分で始末するという原点に還ることにより自分達の施設として強い認識をもち、より良い維持管理を図ることを目的に運営されている。

2.活動状況

(1)日常管理の業務内容

 日常管理については、管理組合において当番表を制作し、毎週1回、土曜日か日曜日に2人1組の当番制で下記の点検を行っている。

・荒目スクリーン及び微細目スクリーンに溜まったし渣の除去
・施設内の見回りと敷地内の清掃
・制御盤の計器類の異常等の有無の確認
・異常があるときは処理場内の電話にて維持管理専門業者や町役場に連絡
・管理日誌の記入

 なお、委託料については72,800円となっている。(700円×2人×52週)
 巡回管理については、処理施設が週1回、中継ポンプ施設が月1回行っている。
 処理施設の各装置、中継ポンプ施設において、故障等が発生した場合には電話回線により、維持管理専門業者と町役場に連絡があり、迅速な対応が出来るようになっている。



組合員による研修状況



微細目スクリーンの点検・清掃


(2)家庭排水に対する取り組み

 全組合員を対象に、処理場の見学会を実施し、汚水処理の機構や家庭での洗剤等の使用方法や注意点について、パンフレットやチラシにより啓発を図った。供用開始前に管理組合が隣接供用開始地区の管理組合との情報交換をし、問題点の把握に努め、当管理組合では宅内配管接続と同時に、できるだけ処理場の負担を抑えるよう次のように努力している。

・流し台排水口にアミを取り付けて生ゴミ等を台所で取り除く。
・台所、浴室等の排水の集合マスにクリーンマスを取り付ける。
・クリーンマスの清掃は各自で定期的に行う。


3.事業及び活動の効果と今後の取り組み
 処理水の放流先である土地改良区の排水路には、水質の改善により、小魚が住み着くようになったため、関心も高まり組合員自ら魚を放流するなど、水環境への意識の高揚が図られた。又、処理場の周辺農地の畦畔には芝やシバザクラ等を植えるなど、周辺環境への関心も高まった。


各家庭に設置してあるクリーンマスの
点検・清掃



水質改善により増えた小魚



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藤井地区の竣工式
 このほど、農業集落排水緊急整備事業藤井地区の汚水処理施設が竣工の運びとなり、去る1月31日、現地での竣工記念式典が挙行された。
 式典には、清水英世壬生町長はじめ、大久保幸雄栃木県下都賀農業振興事務所農村振興部長ほか多数の来賓と関係者が出席し、盛大に挙行された。

◆事業の概要◆
事業名  農業集落排水緊急整備事業藤井地区
所在地  壬生町藤井
処理人口  1,380人
処理方式  連続流入間欠ばっ気方式
供用開始  平成13年12月


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瑞穂野東部地区の竣工式
 このほど、県営圃場整備事業瑞穂野東部地区が竣工の運びとなり、瑞穂野東部土地改良区は、去る2月5日、現地での記念碑除幕式と祝賀会を挙行した。
 式典には、栃木県知事代理の青柿晃坪栃木県農務部技監、福田富一宇都宮市長、石島保男栃木県議会議長、橋本俊一栃木県農務部参事兼河内農業振興事務所長ほか多数の来賓と亀田藤一瑞穂野東部土地改良区理事長はじめ多くの役員が出席し、盛大に挙行された。

◆事業の概要◆
事業名  県営圃場整備事業瑞穂野東部地区
地区面積  221ha
総事業費  17億7,000万円
工  期  昭和60年度〜平成11年度
組合員数  352名


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黒磯市赤沼地区の竣工式
 平成10年8月に那須地方に未曾有の大災害をもたらした集中豪雨により被災した黒磯市赤沼地区において災害復旧事業が竣工の運びとなり、平成13年11月16日、現地での災害復興碑除幕式と直会が挙行された。
 式典には、藤田政壽黒磯市長はじめ、平山英黒磯市議会議員、菅俣崇栃木県余笹川流域河川改修事務所長ほか多数の来賓と関係者が出席し、復旧工事の完成を祝い盛大に挙行された。

◆事業の概要◆
事業名  余笹川災害復旧事業黒磯市赤沼地区
工  種  護 岸 工 L=1,400m
      農地盛土工 V=88,890k
      防災拠点工 1ヵ所(赤沼せせらぎ公園)
工  期  平成10年度〜平成13年度


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農業基盤整備資金の金利改定
 平成14年2月8日付で、農林漁業金融公庫の農業基盤整備資金の貸付利率が次のとおり改定されました。

区 分現 行改 定
補助事業県 営1.75%1.95%
団体営1.60%1.80%
非 補 助一 般1.60%1.80%

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会員届出事項の変更届についてのお願い
 本会加入時に会員の届出事項として、下記の6項目を届け出て頂いておりますが、この届出事項に変更があったときは、書面(様式第3号)で届け出ていただくことにしておりますので、すみやかに提出してくださるようお願いいたします。

◆届出事項◆
・住   所
・会 員 名
・代表者名
・受益面積
・電話番号
・FAX番号

変 更 届(PDF形式 25.9KB) 

PDF形式の申込書を開くには『ADOBE AcrobatReader(無料)』が必要になります。

雑誌の付録CD-ROMからインストールするか、『ADOBE』のホームページから無償でダウンロード出来ます。
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平成14年2月主要行事報告
行  事
5県営瑞穂野東部地区圃場整備事業竣功式
5土地改良区統合整備推進協議会事務局会議
5土地改良区監事研修会
5南河内町土地改良協議会研修会
7財政的援助団体等に対する監査(本監査)
7〜8農業農村整備技術強化対策事業一般研修会
8栃木県農業士発足30周年記念大会
821世紀土地改良区創造運動担当者会議
12下ケ橋河原地区汚水処理施設建設工事安全祈願祭
12交換分合全国研修会
12地域改善対策農林漁業振興推進会議
12栃木県21世紀土地改良区創造運動推進本部第2回幹事会
13農業農村整備技術強化対策事業第2回関東ブロック研修協議会
13〜14関東ブロック土地改良換地士部会連絡協議会換地事務研修会
14農地流動化支援水利用調整事業実施状況先進地視察
15河宇土地改良協議会職員等研修会
15第3回監事会
15全国農業集落排水事業推進協議会第12回通常総会
18第25回栃木県首都圏農業経営コンクール大会表彰式
19非農用地換地推進会議
19農村総合整備推進事業「農業集落排水事業担当者全国研修会」
19「21世紀の食料・環境・ふるさとを考える委員会」シンポジウム
19農業農村整備広報会議企画部会
19〜20都道府県土地改良事業団体連合会事務責任者会議
20第4回理事会
20第1回中央土地改良区統合整備推進協議会
21土地改良事業技術強化対策事業研修会
25第8回ふるさと水と土基金全国研修会

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表紙写真説明

表紙の写真『見えない苦労』

○撮 影 者
 宮 下 武 雄 氏(矢板市在住)

○撮 影 地
 塩谷郡塩谷町大字玉生地内

○コ メ ン ト
 平成13年度「美しいとちぎのむら写真コンテスト」農業農村整備部門で優良賞に輝いた作品です。
 圃場整備完了後、初めての田植えの準備中の水田です。この作品は、的確にテーマをとらえた奥行きのある見た感じの非常によい作品です。手前に入れた一輪車が、田んぼの石を拾い集める苦労を忍ばせます。
 

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