『水土里ネットとちぎ』は本会の愛称です

『佐貫頭首工と水源の日光連山』
−主な内容−

自然環境フォーラム〜楽しさテンコ盛り
西鬼怒の夢はでっけえぞ!〜


21創造運動推進本部委員会を開催

土地改良施設管理研修会を開催

農業集落排水事業研究会を開催

農業農村整備調査計画等功労者・
国営土地改良事業地区営農推進功労者



氏家町の4土地改良区が合併

大塚地区の竣工式

平成15年2月主要行事報告

表紙写真説明



自然環境フォーラム〜楽しさテンコ盛り
西鬼怒の夢はでっけえぞ!〜
 西鬼怒の川に親しむ会(釜井傳一郎会長)は、去る2月2日に河内町総合福祉センターにおいて、自然環境フォーラム〜楽しさテンコ盛り 西鬼怒の夢はでっけえぞ!〜を河内町の住民など約200名の参加を得て開催した。
 今回のフォーラムは、平成9年度から昨年度まで開催してきた「西鬼怒川シンポジウム」や「地域づくり講演会」に代わるものとして、主催者も西鬼怒川エコビレッジ推進委員会(委員長・玉生勝経河内町長)から西鬼怒の川に親しむ会に変更された。西鬼怒川エコビレッジ推進委員会の他に栃木県、河内町、河内町自然環境研究会が共催し、本会や社団法人農村環境整備センター、下野新聞社が後援している。
 午前中は、西鬼怒の川に親しむ会会員等90名が同センターで河内農業振興事務所の担当者から県営農村自然環境整備事業・生態系保全型水田整備推進事業西鬼怒川地区の事業概要の説明を受けた後、バスに分乗して、生態系保全型水路や空間、えのき公園、農村公園等の現地を見学した。

 午後は、初めに全体発表が行われ、米作り農家の黒崎久夫さんが「西鬼怒川流域の自然と水田(米)」、児童の総合学習コーディネーターの舟越英治さんが「ワンダーランド〜田んぼフロント〜」、さぎそう愛好会会長の渡辺長治さんが「西鬼怒の美しい草花」、日本野鳥の会会員の長縄充之さんが「西鬼怒川流域で見られる野鳥」、奥州街道白沢宿の会会長の住吉和夫さんが「白沢宿の一里塚」、河内町農業委員の櫻井則子さんが「食を考える」、宇都宮大学農学部研究員の藤咲雅明さんが「魚とどう遊ぶ」と、それぞれのテーマについて発表した。発表者は、それぞれの立場から西鬼怒川地区の自然や生産物など、西鬼怒川の魅力を紹介。
 黒崎さんは、高度成長時代に自然や農業の在り方が変化したことなどを説明した上で、自然保護の重要性を訴えた。
 その後、テーマ毎に五つのグループに分かれてワークショプを行い、各グループの代表者が議論の結果を全体に報告した。最後に進行役を務めた宇都宮大学農学部の水谷正一教授が「自然環境の保全には、住民、企業、行政がそれぞれの役割を認識し、活動することが必要。」などと締めくくった。


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21創造運動推進本部委員会を開催
 栃木県21世紀土地改良区創造運動推進本部(小坂利雄委員長)の第2回委員会を去る2月18日、栃木県土地改良会館において開催した。
 議題は、平成14年度の活動報告であり、土地改良区の愛称「水土里ネット」の広報、愛称使用手引書、事例集、リーフレット、ポスター等の配布、自己診断のためのアンケート調査、「とちぎのくにづくり物語」の作成、支援カルテの作成配布などのほかに、シンポジウムの開催や各種イベントへの参加など多様な活動を報告した。
 このうち、自己診断のためのアンケート調査の結果について紹介します。


自己診断票調査結果

栃木県土地改良事業団体連合会
実施期間:平成14年12月15日〜平成15年1月31日
回収率 :44.7%(152/340)


○「現在の土地改良区の活動について」
問1 あなたの土地改良区がこれまで果たしてきた役割(設立目的以外であっても担ってきたものも含む)は何ですか。
(1)ほ場整備
(2)用水施設の整備
(3)排水施設の整備
(4)農道の整備
(5)土地改良施設の管理
(6)換地処分に併せた農地の利用調整活動
(7)償還業務
(8)その他(            )

《回  答》



問2 あなたの土地改良区では、問1で回答した他に取り組んでいる活動はありますか。
   あれば下((1)から(16)の中、いくつでも結構です)から選んで下さい

[地域との連携]
(1)土地改良区の役割や歴史を、地域の人達にPR。
 (たとえば、広報紙、ポスター、パンフレットの作成・配布)
(2)地域の子供達に土地改良区の歴史や役割を学んでもらうための現地見学会の開催など。
 (たとえば、施設見学会、小学校の授業の講義)
(3)土地改良区が主催のイベントを実施。
 (たとえば、マラソン大会、魚つり大会、盆踊り大会)
(4)土地改良に関するイベントに主体的に参加。
 (たとえば、国、県、市町村主催の農業祭や伝統行事)
(5)土地改良には関わりはないがイベントに主体的に参加。
 (たとえば、商店街主催の夏まつり、自治会主催の運動会)
(6)地域住民や市町村に対し、土地改良施設の有する多面的機能
 の発揮に向けた運動を展開。
 (たとえば、水遊び、動植物の観察会、美しい景観の再発見の会)
(7)その他(                           )

《回  答》



[地域資源の保全、活用]
(8)土地改良施設の有する多面的機能を活用した地域づくり。
(9)水源涵養林の保全・育成。
(10)土地改良施設の有する機能の有効活用。
 (たとえば、小水力発電、親水公園、野菜洗い・洗濯の場)
(11)地域の有する多様な資源を保全・活用。
 (たとえば、景観の保全・活用、伝統文化の継承)
(12)その他(                       )

《回  答》



[その他の取り組み]
(13)営農面の指導、情報提供。
(14)農地集積などの土地利用調整を通じた地域づくり。
(15)研修会、勉強会などに参加し、新たな取り組みを考えている。
(16)その他(                       )

《回  答》



[マスメディアの活用]
(1)必ず活用している。
(2)内容によって活用している。
(3)全く活用していない。
(4)今後少しづつ活用していくことを検討したい。

《回  答》




○「今後の土地改良区の活動計画について」

問3 土地改良事業の効果、土地改良区の役割、土地改良施設の機能などについて、地域の人達に正しく理解してもらうことが大切だと思いますか
(1)大いに思う。
(2)思う
(3)少しは思う
(4)思わない
(5)その他(                    )

《回  答》



問4 問3で(1)大いに思う(2)思う(3)少しは思う、を選択したあなたの土地改良区では、地域の人達に土地改良事業や土地改良区を正しく理解してもらうためにはどうすれば良いとお思いですか。
(1)土地改良区の役割、土地改良施設の機能を積極的にPRする。
(2)地域住民、市町村などとの交流を通じ、土地改良区の活動を紹介する。
(3)地域住民に土地改良施設の管理などへ参画(たとえば、水路周辺の美化活動)をしてもらい、連携を密にしたなかで多面 
 的機能が理解されるようにする。
(4)その他(                    )

《回  答》



問5 21世紀になり、あなたの土地改良区は新たな取り組みを計画されていますか。あれば下((1)から(16)の中、いくつでも結構です)から選んで下さい。

[地域との連携]
(1)土地改良区の果たしてきた役割や歴史を、地域住民に積極的にPR。
(2)地域の子供達を対象に土地改良区の歴史や役割、土地改良施設の機能、農村の環境などについての学習会の開催や後援。
(3)土地改良区が主体となりイベントを開催。
(4)地域住民、市町村、県、国と積極的に連携した、PR活動を実施。
(5)土地改良に関係のない各種イベントにも積極的に参加し、土地改良区をPR。
(6)地域住民や市町村に対し、土地改良施設の有する多面的機能の発揮に向けた運動を積極的に展開。
(7)その他(                    )

[地域資源の保全、活用]
(8)土地改良施設の有する多面的機能を積極的に活用した地域づくり。
(9)水源涵養林の保全・育成。
(10)土地改良施設の有する機能の有効活用。
(11)地域の有する多様な資源を積極的に保全・活用。
(12)その他(                    )

[その他の取り組み]
(13)営農面の指導、情報提供。
(14)農地集積など土地利用調整を通じた地域づくり。
(15)研修会・勉強会などに積極的に参加し、新たな取り組みを展開。
(16)その他(                    )

《回  答》



問6 昨年の診断結果(診断項目3,4)で、ほとんどの土地改良区では役割や施設の機能等についてPRすべきだと診断しています。そこでもし、あなたの土地改良区で具体的な活動等の計画がない場合は、その一番の理由は何だとお考えですか。

(1)具体的のどうすればよいかわからない。
(2)人手が足りない。
(3)予算の問題。
(4)PRする必要性を感じない。
(5)その他(                    )

《回  答》



問7 21創造運動の一環として取り組んできましたが、土地改良区の愛称が「水土里ネット」と決定いたしました。あなたの土地改良区ではこの愛称の活用をどう考えていますか。

(1)事務所の看板
(2)名刺や封筒など事務商品
(3)電話での受け答え
(4)活用することを考えていない。
(5)その他(                    )

《回  答》




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土地改良施設管理研修会を開催
 本会は、2月17日 栃木県土地改良会館において、会員の役職員等145名の参加を得て平成14年度土地改良施設管理研修会を開催した。
 研修会は、主催者を代表して本会の鈴木参事が開会挨拶を述べた後、講義に入り、最初に関東農政局水利整備課の平尾耕一農業土木専門官が「土地改良施設の現状と課題について」と題して講演し、造成された土地改良施設の耐用年数を延長するため、機能診断に基づく予防的な補修を実施するなど、既存施設の維持更新・有効活用を重視する方向であることなどを説明された。
 続いて、関東農政局土地改良技術事務所の長尾隆施設管理課長が「土地改良施設の管理について」と題して、土地改良区の管理実態や国営事業により造成された施設の管理などを説明された。
 その後、該当する土地改良区の役職員に対して、本会職員から平成15年度土地改良施設維持管理適正化事業についての説明が行われた後、閉会した。


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農業集落排水事業研究会を開催
 栃木県農村総合整備事業促進協議会(渡辺良治会長)は、栃木県農業集落排水事業研究会を去る2月21日、栃木県土地改良会館において、栃木県及び市町村並びに本会の職員58人が出席して開催した。
 カリキュラムは、平成15年度農業集落排水事業の予算及び新規拡充事項、計画における処理場の取扱、
限度工期、特定地域生活排水処理事業、栃木県下水道計画構想の見直しなどであり、それぞれの現場担当者から直面する様々な問題が提起され、活発な意見交換が行われた。


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農業農村整備調査計画等功労者・
国営土地改良事業地区営農推進功労者
 関東農政局では、農業農村整備事業計画の作成や事業の実施にあたり功績のあった方(農業農村整備調査計画等功労者:5団体)及び国営土地改良事業地区において営農推進に功績のあった方(国営土地改良事業地区営農推進功労者:2名1団体)の表彰式(関東農政局長賞)を平成14年12月にさいたま新都心合同庁舎1号館講堂において挙行した。
 本県からは、下記のとおり1団体、1名が受賞した。

◆農業農村整備調査計画等功労者表彰受賞者栃木県今市市
 県営圃場整備事業の水無森友地区(H15採択希望)において、土地改良法の改正前から環境への配慮に取り組み、小動物の水田と平地林間の移動の確保という今日的課題であるいわゆる農業版「緑の回廊」を先取りして計画を取りまとめた。


◆国営土地改良事業地区営農推進功労者表彰受賞者 江崎 明雄氏 (湯津上村)
 江崎氏は、国営那須野原総合農地開発事業を契機として水稲を主体とする経営からの転換を図り、積極的に日本梨を導入し、樹園地の規模拡大を行うとともに、堆肥の投入による造成地の土作りや用水を活用した梨栽培技術を確立し、生産性の高い梨農業経営を実現された。

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氏家町の4土地改良区が合併
 氏家町内にある「氏家南部」、「氏家中部」、「氏家西部」、「氏家東部」の4土地改良区は、2月26日、氏家町土地改良区事務組合の事務所において、秋元 平氏家町長と小川正徳栃木県塩谷農業振興事務所長の立ち会いのもと合併予備契約書の調印式を行った。
 4土地改良区は、本年3月にそれぞれ総会を開いて合併を承認し、新土地改良区設立委員を選出する。同委員会が関係法令に基づき、合併に関するすべての事務を行い、年内に「氏家町土地改良区」の設立を目指す。県内の市町村単位で合併土地改良区が誕生するのは、高根沢町、大田原市、上三川町、馬頭町に続き5例目になる。農業・農村を取り巻く環境が年々厳しくなる中、組織の一本化により、土地改良区の活性化や運営基盤の強化、事務の合理化による経費節減を図るのが目的である。
 4土地改良区は、既に農業用用排水等の維持管理に移行している。このため4土地改良区は、合併推進協議会を設立して、統合に向けた整備計画書づくりなどを進めてきた。



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大塚地区の竣工式
 このほど、県営圃場整備事業大塚地区が竣工の運びとなり、大塚土地改良区は、去る2月7日、現地での記念碑除幕式と祝賀会を挙行した。
 式典には、栃木県知事代理の青柿晃坪農務部技監、大島和郎栃木県議会議員、日向野義幸栃木県議会議員、鈴木乙一郎栃木市長他多数の来賓と若色祐治大塚土地改良区理事長はじめ多くの役員が出席し、盛大に挙行された。
 なお、同土地改良区の組合員の出井新一氏から、事業完成の喜びを込めて詠んだ漢詩が大塚土地改良区に贈呈されたので紹介します。

◆事業の概要◆
事 業 名 : 県営圃場整備事業大塚地区
地区面積 : 133ha
総事業費 : 15億5900万円
工   期 : 平成7年度〜平成13年度
組合員数 : 166名




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平成15年2月主要行事報告
行  事
2自然環境フォーラム
4関東一都九県土地改良事業団体連合会協議会事務責任者会議
6関東農地集団化推進協議会講習会
7県営圃場整備事業大塚地区竣工式
12〜13交換分合全国研修会
13塩谷地方土地改良事業推進協議会臨時総会
14関東標準積算システム利用団体連絡会
17栃木県農林年金連絡協議会事務局員・JA総務担当部課長会議
17土地改良施設管理研修会・15年度適正化事業加入予定地区説明会
18本会第4回理事会
18栃木県土地改良事業推進協議会第2回役員会
18都道府県土地改良事業団体連合会事務責任者会議
19日本農業集落排水協会土地改良事業団体連合会事務責任者会議
19全国農業集落排水事業推進協議会第13回通常総会
19小水力発電事業研修会
19北小林・助谷地区農業集落排水処理施設竣工式
20〜21芳賀郡市土地改良区協議会関係職員研修会
21農業集落排水事業研究会
24栃木県河宇土地改良協議会職員等研修会
25建設副産物活用推進のための研修会
25〜26賦課事務システム導入土地改良区OA推進講習会
26氏家町土地改良区合併予備契約書調印式
27〜28賦課事務システム導入土地改良区OA推進講習会
27ディスポーザー企業説明会・ディスポーザー利用研究会
27第2回補助版標準積算システム運用管理者説明会

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表紙写真説明

表紙の写真『佐貫頭首工と水源の日光連山』

○作 者
 上田 憲一 氏(宇都宮在住)

○撮影地 塩谷郡塩谷町

○コ メ ン ト
 平成14年度「美しいとちぎのむら写真コンテスト」農業農村整備部門で優秀賞に輝いた作品です。
 塩谷町大字佐貫地内を流れる鬼怒川にかかる佐貫頭首工の写真です。背景の男体山をはじめとする日光連山には、大量の雪を蓄えており、徐々に解け出して、一年を通じて約九千ヘクタールの農地を潤します。
 澄み切った空気と清流を見事に捕らえた写真です。
 

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