『水土里ネットとちぎ』は本会の愛称です

『希望の大地』
−主な内容−

平成17年度農業農村整備事業予算に係る説明会

土地改良施設管理研修会を開催

壬生町内の8土地改良区が合併予備契約書に調印

農業集落排水事業コスト縮減コンクール

農業集落排水事業研究会を開催


田所南部地区の竣工式

本紙「栃木の土地改良」の発行について

平成17年2月主要行事報告

表紙写真説明



平成17年度農業農村整備事業予算に係る説明会
 栃木県の主催による「平成17年度農業農村整備事業予算に係る説明会」は、去る2月2日、栃木県土地改良会館において、県及び市町村の担当者並びに管内代表の土地改良区理事長等約100名が参集して開催された。
 当日は、国から齋藤政満農林水産省農村振興局整備部水利整備課施設管理室長、鈴木浩之同計画部事業計画課広域基盤計画班長、小尾今朝壽関東農政局整備部農地整備課長、高橋徹同設計課事業調整室長が、栃木県からは、鈴木忠農務部農村振興室長、大久保幸雄同農地計画課長、大塚国一同農地整備課長、各農業振興事務所農村振興部長等が出席して行われた。
 第1部の全体会議では、鈴木農村振興室長の司会進行により進められ、大久保農地計画課長が「県、市町村、土地改良区、土地改良連合会等関係機関が共通認識のもとに農業農村整備事業を推進するため、国の施策等の説明会を開催した。」と主催者挨拶を述べた後、農林水産省から、齋藤施設管理室長が「財政構造改革の一環としての三位一体改革の中で、農業農村整備事業の一部も廃止補助金に掲げられた。これらの状況と農業農村整備事業の展開方向について説明し、意見交換を行いたい。」と挨拶を兼ねて総括説明し、さらに鈴木広域基盤計画班長が「平成17年度農業農村整備事業予算」、「平成17年度における三位一体改革への対応」、「地方再生法案の概要」、「農地・農業用水等の資源保全施策」等を説明された。その後、活発に質疑応答を行い、要望や意見交換が行われた。
 第2部の個別会議では、大塚農地整備課長の司会により進行され、齋藤施設管理室長が「新農業水利システム保全対策事業」(平成16年度新規事業)、「農地・農業用水等の資源保全施策」の概要を説明して、参加者に意見を求める形で行われた。
 その主な内容は、新農業水利システム保全対策事業については、「知らなかった。是非活用したい。」など、農地・農業用水等の資源保全施策については、「地域の実情に合った施策の展開を望みたい。」などと、真剣な議論が交わされた。

  

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土地改良施設管理研修会を開催
 本会は、2月18日、栃木県土地改良会館において、会員の役職員等196名の参加を得て平成16年度土地改良施設管理研修会を開催した。
 研修会は、主催者を代表して本会の大野敬治専務理事が開会挨拶を述べた後、講義に入り、最初に栃木県農務部農地整備課の渋井亨係長が「新農業水利システム保全対策事業について」と題して講演し、事業の趣旨や概要の説明があった。次に、栃木県農務部農地計画課の市村彰主査が「土地改良施設の適正な維持管理の実施について」と題して講演し、今後の土地改良施設維持管理適正化事業への加入の条件として、維持管理計画書が整備されていることを義務付けると述べられた。さらに、維持管理計画書整備の必要性、計画書の設定及び変更手続の手順等を説明された。
 続いて、本会指導部管理課の枝村明次長兼課長が「土地改良施設維持管理適正化事業について」と題して、土地改良施設の長寿命化を図るためには、どのようなことが必要であるかを説明した。
 さらには、GISを利用した施設台帳の活用についてのデモンストレーションを行い、施設台帳だけでなく、農地の権利関係や施設管理履歴等の情報を付加することにより、事務の効率化を図り、農地情報システムとしての幅広い活用が可能になると説明した。
 その後、該当する土地改良区の役職員に対して、本会職員から平成17年度土地改良施設維持管理適正化の説明が行われた後、閉会した。




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壬生町内の8土地改良区が合併予備契約書に調印
 壬生町内にある「小藪用水」、「壬生町藤井」、「壬生町恵川」、「羽生田」、「壬生町南犬飼中部」、「壬生町上田」、「壬生町下稲葉西部」、「中泉」の8土地改良区は、去る2月10日、壬生町中央公民館において、清水英世壬生町長、小田部弘栃木県農務部参事兼下都賀農業振興事務所長の立ち会いのもと合併予備契約書の調印式を挙行した。
 8土地改良区は、本年12月までにそれぞれ総会を開いて合併を承認し、新土地改良区設立委員を選出する。その後、同委員会が関係法令に基づき、合併に関するすべての事務を行い、来年1月に壬生町土地改良区としての設立を目指すこととしている。県内において市町村単位での合併は、11例目になる。
 農業・農村を取り巻く環境が年々厳しくなる中、組織の一本化により、土地改良区の活性化や運営基盤の強化、事務の合理化などによる経費節減を図るのが目的である。
 8土地改良区は、既に農業用用排水等の維持管理に移行しているため、合併推進協議会を設置して、平成15年1月から統合に向けた整備計画書づくりなどを進めていた。

総合整備の概要
旧改良区名面  積役員数総代数組合員数事業概要
小藪用水
221ha
12人
44人
349人
維 持 管 理
壬生町藤井
104ha
16人
- 人
202人
維 持 管 理
壬生町恵川
89ha
20人
- 人
184人
維 持 管 理
羽生田
75ha
20人
- 人
176人
維 持 管 理
壬生町南犬飼中部
68ha
13人
- 人
145人
維 持 管 理
壬生町上田
46ha
10人
- 人
107人
維 持 管 理
壬生町下稲葉西部
41ha
10人
- 人
91人
維 持 管 理
中泉
29ha
12人
- 人
78人
維 持 管 理
合計
673ha
113人
44人
1,332人

新土地改良区
673ha
20人
60人
1,224人
重複108人

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下高中部地区が全国一位
農業集落排水事業コスト縮減コンクール
 全国農業集落排水事業推進協議会は、去る2月16日、東京都千代田区平河町の全国都市会館において第15回通常総会を開催し、平成16年度農業集落排水事業コスト縮減等に関するコンクール表彰式を挙行した。このコンクールは、全国各地の低コスト技術・工法等の採用事例について紹介するとともに、今後の更なるコスト縮減に寄与し、農業集落排水事業の一層の推進に資することを目的に、社団法人地域資源循環技術センターとの共催で実施されているもので、本年度は、本県の芳賀町「下高中部地区」が最高位の最優秀賞を受賞した。
 受賞理由は、町と設計者及び受益者との協働により「コスト縮減と維持管理費の抑制を図った汚水処理施設の標準化」である。コスト縮減の主な要点は、(1)本地区は、6,283万円の建設費縮減が図られており、全体建設費の3割に相当している。また、本方式は標準化を図っているため、どの地域でも縮減が確実なものとなる。(2)機器類は、単純化、汎用化を図っているため、維持管理費(人件費、物件費)が抑制できる。
というものである。


「表彰を受ける下高中部地区管理組合長 小林健一氏」

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農業集落排水事業研究会を開催
 栃木県農村総合整備事業促進協議会(会長・渡辺良治小川町長)は、栃木県農業集落排水事業研究会を3月1日、栃木県土地改良会館において、栃木県及び市町村並びに本会職員42人が出席して開催した。
 研究会のカリキュラムは、汚泥の再利用の状況及びディスポーザーの実地調査状況について、社団法人地域資源循環技術センター資源循環部総括研究員の鹿間哲男氏から、「最近のバイオマス利活用の動き」、「農業集落排水の汚泥利用」、「課題と対策」、「農地還元の進め方」などの説明を受けた。また、農業集落排水事業の推進について、栃木県農務部農村振興室環境整備担当主幹の福田保氏と同農地計画課調査計画担当主査の小堀忠則氏から、「栃木県生活排水処理構想と今後の事業推進」、「平成17年度農業集落排水事業の予算」、「会計実地検査状況と今後の検査の方向」などの説明を受けた後、意見交換が行われ、それぞれの現場担当者から直面する様々な問題が提起され、活発な議論が展開された。



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田所南部地区の竣工式
 このほど、県営圃場整備事業の田所南部地区が竣工の運びとなり、2月2日、現地での記念碑除幕式と祝賀会が挙行された。
 式典には、栃木県知事代理の小林恒夫栃木県農務部次長兼農政課長、後藤享塩谷農業振興事務所長、柿沼尚志塩谷町長、斎藤操塩谷町議会議長他多数の来賓と村上文雄田所土地改良区理事長はじめ多くの役員が出席し、盛大に挙行された。

◆事業の概要◆
 事 業 名 県営圃場整備(高生産性大区画)事業
 地区面積 102ha
 総事業費 19億9800万円
 工  期 平成5年度〜平成14年度
 組合員数 107名



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本紙「栃木の土地改良」の発行について
 本紙「栃木の土地改良」につきましては、今年度まで毎月発行して参りましたが、平成17年度からは、年6回の発行に変更させていただきます。
 これからは、記事の内容をさらに吟味いたしまして、質及び量ともに充実したものとなるよう努力いたしますので、引き続きご愛読くださるようお願い申し上げます。
 また、会員の皆様には、これまで最低2部をお送りいたしておりましたが、最低送付部数を1部とさせていただきます。
 なお、配布希望部数をお知らせいただければ、ご希望に沿いたいと存じますので、下記までご一報くださるようお願いいたします。

水土里ネットとちぎ 総務部総務課
TEL 028-660-5701
FAX 028-660-5709

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平成17年2月主要行事報告
行  事
2県営圃場整備事業田所南部地区竣工式
2平成17年度農業農村整備事業予算に係る説明会
3平成16年度利根川水系土地改良情報連絡会議
7鬼怒川地域広域基盤確立対策推進栃木協議会幹事会
7平成16年度農地流動化支援水利用調整事業担当者会議
8平成16年度土地改良施設管理研修会
10壬生町土地改良区合併予備契約書調印式
10資源保全施策を踏まえた21創造運動に関する検討会
10本会第3回監事会・平成16年度第2回監査
14〜18会計実地検査(農林二課)
16全国農業集落排水事業推進協議会第15回通常総会
18本会第4回理事会
18栃木県土地改良事業推進協議会第2回役員会
21〜22農業集落排水事業担当者全国研修会
22都道府県水土里ネット事務責任者会議
25県営圃場整備事業大宮北地区起工式
25平成16年度関東農地集団化推進協議会講習会

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表紙写真説明

表紙の作品『希望の大地』

○撮影者
 鯉 沼 孝 雄 氏
 (下都賀郡藤岡町在住)

○撮影地 都賀郡藤岡町

○コ メ ン ト
 平成16年度「美しいとちぎのむら写真コンテスト」整備された水土里部門で優秀賞に輝いた作品です。
 整備された圃場に、ビニールで覆われた畝が整然と並んでいます。作物は何でしょうか。雪や寒さから作物を守っているのですね。
 多分、朝日だと思いますが、逆光でとらえて、幾何学模様が不思議な味を出している作品です。
 

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